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2025.05.19
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志望動機でアピール!未経験者が使える効果的な志望動機とは?

未経験分野への転職を考えたとき、多くの人が頭を悩ませるのが「志望動機の書き方」ではないでしょうか。これまでの経験が通用しないのではないか、自分の想いだけで伝わるのか、そんな不安を抱く方も多いはず。しかし、志望動機は未経験者だからこそ、熱意やポテンシャルを最大限にアピールできる絶好のチャンスでもあります。
この記事では、未経験からの転職でも採用担当者に響く志望動機の考え方や構成、具体例まで分かりやすく解説します。初めてのキャリアチェンジでも、自信を持って一歩を踏み出せるよう、ぜひ参考にしてください。
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目次
未経験分野への転職で志望動機が重要な理由
未経験分野への転職では、実務経験がない分、志望動機が合否を左右する重要な要素となります。経験者と比較してスキルや実績でアピールしづらい未経験者だからこそ、「なぜその業界・職種に挑戦したいのか」「自分はどんな価値を提供できるのか」を明確に伝える必要があります。
採用担当者は、応募者の熱意や価値観、ポテンシャルを志望動機から読み取っています。たとえスキルが未熟であっても、志望動機でしっかりとした将来像を描けていれば、採用に前向きになる企業は少なくありません。
企業は未経験者の志望動機のどこを見るのか
人物像や自社の社風にマッチするか
企業が重視するのはスキルだけではありません。チームで協働できるか、企業理念や価値観に共感できるかといった「人物面」はとても重要です。志望動機では、自分の価値観と企業のカルチャーが一致していることを示すエピソードや考え方を盛り込みましょう。
企業カルチャーを読み取るため、
・企業ホームページの「企業理念」「代表メッセージ」「採用情報」などに書かれている、経営理念や求める人物像を確認する
・社員インタビューや採用ブログなどから、現場のリアルな雰囲気や人間関係、働き方を見る
・SNSやプレスリリースなどから、企業の取り組みや文化を確認する
などを行ってみましょう。
志望動機では、こうした情報をもとに「○○という価値観に共感した」「●●のような環境で働きたいと感じた」といった形で、自分の考えと重ね合わせて伝えると効果的です。
ポテンシャルがあるか
企業は未経験者を即戦力としてではなく、将来の成長を見込んで採用するケースが多いため、ポテンシャルは重要な判断材料になります。
採用担当者は、「この人は業務を学ぶ姿勢があるか」「環境に順応できそうか」「新しいことに挑戦し続ける意欲があるか」といった点を、志望動機から読み取ります。そのため志望動機には、困難なときも自発的に動き解決させた経験や、成果を上げた経験、主体的に学ぶ姿勢など具体的なエピソードを盛り込むことでポテンシャルをアピールできます。
未経験者に即戦力を期待する企業は多くありません。ただし、今後の成長を見込めるかどうかは非常に重要なポイントになるので、アピールするようにしましょう。
入社意欲があるか
企業は「本当にこの会社で働きたい」という明確な意欲を持っている人を採用したいと考えています。未経験者であっても、入社意欲が高いことを示せれば、「それだけの努力をしてくれるだろう」と期待が持てます。
入社意欲を効果的に伝えるために、その企業で働きたい理由を明確にしましょう。同じ業界や職種の中で、なぜその企業を選んだのかを語ることが重要です。競合ではなく「なぜその企業なのか」を言語化できれば、志望度の高さが自然と伝わります。
転職理由が自社で叶えられるか
企業は、応募者の転職理由と自社の提供できる環境がマッチしているかを重視します。ここがズレていると、入社後に不満を抱えやすく、早期離職のリスクが高まるためです。
「なぜ転職したいのか」「なぜこの会社なのか」が一貫していなければ、志望動機に説得力が出ません。転職して叶えたいことが、その企業であれば叶えられると企業の特徴や事業内容がつながるよう、丁寧に構成しましょう。
たとえば、「ワークライフバランスを重視したい」という転職理由に対して、長時間労働が文化となっている企業を志望するのはミスマッチです。志望動機を作成する際は、自分の転職理由が企業の方針や環境で本当に実現可能なのかをよく確認しましょう。ここがずれていると、面接時に違和感を持たれたり、入社後の早期離職につながったりするリスクもあります。
そのため、企業研究と自己分析をしっかり行い、自分の理想と企業の実態が一致していることを明確にすることが重要です。
関連記事:転職軸とは?転職軸で成功する転職活動の進め方~自己分析用質問集あり~
未経験転職の志望動機で書くべきポイント
なぜ未経験分野への転職を選んだのかを伝える
未経験分野への転職理由は、「なぜこの業界や職種に興味を持ったのか」「どんな背景があるのか」を論理的かつ熱意をもって伝えることが大切です。
たとえば、前職で携わった業務の中で、現職とは異なる分野に魅力を感じた経験がある場合、それを志望動機に活かすことができます。以下のような具体的なケースを盛り込むと、説得力が増します。
例
・営業事務として顧客対応を行っていた際、「提案を通じてお客様の課題を解決したい」と考えるようになり、営業職に興味を持った
・小売業で販促物の制作に関わるうちに、デザインやマーケティング業務に惹かれ、自分でもオンライン講座を受けて知識を深めた
また、前職での経験などの中で業務に関連する体験がある場合は、それを志望理由として取り上げるとリアリティが生まれます。
重要なのは、「なぜその職種・業界に関心を持ったのか」だけでなく、「自分がどのように行動してきたか」「なぜ今このタイミングで転職するのか」まで一貫したストーリーで伝えることです。
関連記事:法人営業に挑戦したい!未経験転職を成功させるポイントを伝授
これまでのスキルや経験でどう貢献できるかをアピールする
未経験であっても、過去の仕事で培ったスキルや経験をどのように活かせるかを示すことが重要です。たとえば、事務職出身なら「正確性」「スケジュール管理能力」、販売職出身なら「コミュニケーション力」「提案力」など、汎用性のあるスキルを整理しましょう。
さらに、それらのスキルが志望先の業務でどのように活きるのかを具体的に言語化することで、説得力が高まります。「営業職として成果を出すためには、事務職で培った丁寧な資料作成スキルが活きる」といった形で橋渡しができると、未経験でも戦力になると思ってもらえます。
未経験転職者が志望動機を書くときのコツ
求人情報から志望動機に活かせるポイントを探る
志望動機は「その企業だからこそ働きたい」という意志を伝えるものです。企業がどんな人物を求めているのかを知るためには、求人情報を丁寧に読み解くことがカギとなります。
特に、以下のような項目に注目してみましょう。
・求める人物像(チャレンジ精神、責任感など)
・業務内容(顧客対応中心、チーム制、個人裁量型など)
・キャリアパス(将来の成長イメージ)
これらの情報と、自分の経験や価値観を結びつけて志望動機に反映することで、「貴社で働きたい理由」を明確にしましょう。
成長意欲や適応力をアピールする
未経験者にとって、「どれだけ早く業務を習得できるか」は大きな評価軸です。そのためには、「新しい知識を吸収するのが好き」「環境の変化に柔軟に対応できる」などの姿勢を伝えましょう。
志望動機・転職理由に一貫性を持たせる
志望動機と転職理由に矛盾があると、信頼感が下がります。「転職理由→業界・職種の選定理由→企業の選定理由」の流れが自然に繋がるよう、論理的に組み立てましょう。
関連記事:第二新卒の転職のやり方と注意したいポイント~よくある失敗例も紹介~
転職エージェントを利用する
未経験への転職の場合、転職エージェントを活用するのも有効です。プロの視点で強みや適性を見つけ、志望動機の作成をサポートしてくれます。
MUSUBUなら強み診断で魅力を見つける
MUSUBUでは、丁寧な面談を通して強みを診断し、あなたが気づいていない魅力を明確化するサポートを行っています。志望動機の材料になる「自分らしさ」を発見し、企業に刺さる文章を考えるお手伝いを行っています。
志望動機の作成が不安な方は、ぜひMUSUBUのキャリア相談をご活用ください。
未経験職種の志望動機の例文
事務職→営業職
事務職で培った正確性や調整力を、営業職の顧客対応やスケジュール管理に活かせるとアピールしましょう。
例
前職では営業事務として、営業担当者のサポートや顧客対応を行ってきました。その中で、お客様の課題に直接向き合い、自ら提案していく営業職にやりがいを感じるようになりました。実際に、営業担当が不在の際に私が対応した案件でお客様から感謝の言葉をいただいた経験があり、自分でもお客様に価値を提供できると実感しました。御社の営業職は、単なるモノ売りではなく、お客様の課題に寄り添った提案を重視している点に魅力を感じ、志望いたしました。
販売・サービス→営業職
販売職での接客経験を、営業でのヒアリング力・提案力に結びつけると効果的です。
例
アパレル販売員として店舗運営や顧客対応を行う中で、顧客ニーズを把握し提案する楽しさを感じていました。店舗での業務を通じて「もっと幅広い課題解決に関わりたい」という思いが芽生え、営業職に興味を持つようになりました。御社の提案営業は、単なる商品紹介にとどまらず、顧客課題に深く入り込めるスタイルだと理解しております。これまで培ったヒアリング力や提案力を活かし、より深くお客様に貢献できる営業を目指したいと考えています。
個人営業→法人営業
個人営業での信頼関係構築の経験を、法人営業においても活かせる点を具体的に示しましょう。
例
これまで個人向けの保険営業として、お客様一人ひとりのライフスタイルに合わせた提案を行ってきました。より大きな規模の課題解決に携わりたいという思いから、法人営業にチャレンジしたいと考えるようになりました。御社の法人営業は、企業の経営課題に対してソリューションを提供する高度な提案力が求められると伺っており、自分自身をさらに成長させられる環境だと感じています。個人営業で培った提案力と粘り強さを活かし、企業の課題解決に貢献したいと考えています。
未経験業界の志望動機の例文
未経験→人材
前職の課題意識と志望企業のビジョンをつなぎ、志望理由に一貫性を持たせるようにしましょう。
例
前職では教育業界で進路指導を行ってきました。その中で、「就職後のミスマッチで早期離職する生徒が多い」という課題を感じ、人材業界に関心を持ちました。単なる就職支援にとどまらず、求職者の将来を見据えたキャリア支援ができる御社の事業内容に共感し、志望いたしました。これまで学生の可能性を引き出してきた経験を活かし、求職者一人ひとりに寄り添った支援ができる人材コンサルタントを目指したいと考えています。
未経験→不動産
身近な経験からの関心と企業理念への共感が軸となっていると、より熱意が伝わります。
例
営業事務として働く中で、営業担当が不動産を通じてお客様の人生に大きな影響を与えている姿を間近で見てきました。人生の重要な決断に関わることができる仕事に強く惹かれ、未経験ながら不動産業界を志望しました。御社の「誠実な対応を徹底する」という企業方針に共感しており、自分もその一員として信頼される営業を目指したいと考えています。事務職で培った丁寧な対応力を活かして、お客様に安心して任せてもらえる存在になりたいです。
成功する志望動機のテンプレート
「背景」「目的」「方法」を考える
背景:なぜその分野に興味を持ったのか
↓
目的:転職を通して何を実現したいのか
↓
方法:どのようにその企業で実現するのか
この三段構成で考えることで、説得力のある志望動機が作れます。ぜひこのテンプレートを利用し考えてみましょう。
志望動機の一般的な例文とその改善ポイント
NG例
「営業職に挑戦したいと考え、御社に応募しました」
抽象的な表現を避け、経験や事実をもとに具体化することが重要です。
改善例
「前職での接客業務を通じて、お客様のニーズを引き出し最適な提案をする喜びを感じました。より深く顧客課題に向き合える営業職に挑戦したいと考えています。その中でも、コンサルティング営業に力を入れている御社の姿勢に共感し、応募いたしました。」
未経験者がよく利用する志望動機の言い回し
・「異業種で培ったスキルを新たな環境で活かしたい」
・「未経験分野でも柔軟に対応し、早期に戦力となれるよう努めます」
・「前職では経験できなかった○○に取り組みたい」
こういった言い回しを活用しながら、これまでの行動や実績を根拠としてセットで使いましょう。
例
・「未経験ですが、前職で培った顧客対応力を活かし、営業職としても顧客ニーズに寄り添えると考えています。」
・「小売業での接客経験を通じて、相手の意図をくみ取る傾聴力を培いました。これは営業や提案にも活かせると考えています。」
最後に印象付ける締め方のテクニック
志望動機の最後には、入社後のビジョンを簡潔に語りましょう。
例
「入社後は、まずは○○の分野で実績を積み、将来的には××の業務にもチャレンジしていきたいと考えています。」
まとめ
未経験での転職では、「なぜその業界・職種を選んだのか」「どのように貢献できるのか」を明確にすることが志望動機の核となります。自分の経験と志望先企業のニーズを照らし合わせて、一貫性と熱意のある志望動機を作成しましょう。
転職エージェントやテンプレートの活用も未経験転職の心強い味方になります。ぜひこの記事を参考に、未経験でもあなたの魅力を存分にアピールできる志望動機を作り始めてください。
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