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2024.05.14

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異業種への転職は20代がラストチャンス!キャリアアドバイザーが成功の秘訣を解説

今後のキャリアを考える際、20代という若い世代は、新たなキャリアにチャレンジするとても良い時期であると言えます。さらに、若い世代ほど未経験の業界・職種への転職が可能です。

では、未経験の業界・職種への転職活動は、どんな点を注意する必要があるのでしょうか?20代を前半、後半にわけ、それぞれの世代での転職活動における注意点をキャリアアドバイザーが解説します。

20代は異業種への転職が可能

転職市場において、20代を積極採用する企業が20代に求めることは、経験よりも柔軟にキャッチアップする姿勢や自社の社風に馴染み、将来的に活躍してくれそうか、といった観点です。

企業が中途採用で20代を積極的に募集する背景としては、事業が急拡大し新卒の入社を1年待つよりも2ヵ月後に入社してくれる第二新卒を採用したい、組織のピラミッドバランスを考え積極的な活動ができるメンバー層を増やしたい、といった事情があります。中途採用といえども即戦力というよりは、新卒と同様、20代の中途社員も入社後の成長に期待している側面が大きいのです。

20代は周りの社員から多くのことを吸収でき、成長スピードも速い年代であるという見られ方もされます。実際に、20代で転職された方は、転職後に過去の成功体験や1社目でのルールに囚われすぎず、新しい環境やその会社のやり方を受け入れ、スムーズに会社に馴染まれる方も多いです。企業としては、20代のタイミングで採用し、「自社の考え方や仕事の進め方、経営ビジョンなどを深く理解してもらいたい」「将来的には20代を育てる立場、マネジメントする立場として学んだことを伝えてほしい」「事業を引っ張る立場に成長し活躍してほしい」と期待しています。よって、20代では未経験でも将来の可能性を評価されて採用されることも多いのです。

20代前半はキャリアチェンジに最適

20代前半、入社1年目~3年目の第二新卒と言われる時期では、業種・職種ともに変える転職が可能です。

採用をする企業としても、経験や実績よりも、自社の社風と合いそうか、数年先まで考えた上で活躍する可能性があるか、という目線で選考をしています。

また、新卒の時には「総合職」として配属先が未定の状態で採用されることが多いですが、配属先が決まっていることが多いことも中途採用の特徴です。

配属先が決まっている分、配属先メンバーとの相性なども選考の中で考慮されます。

新卒の時には入社後、どのような日常を過ごすのかまでがイメージできていなかったが、実際に働いてみると、自分とは少し合わないと感じた方も多いかもしれません。

あらためて社会人として経験を積んだ上で、自分にはどのような業種・職種が合っているか、しっかり検討することが大切です。

20代後半の転職は早期のタイミングで成果を出すことが求められる

20代後半、入社4年目以降では、ゼロからの育成ではなく、入社後ある程度早期のタイミングで成果を出すことを求められるケースが多いです。

そのため、20代後半の転職では、同じ営業職だが業種を少しずらす、同じ業種内で業界の常識や商流は知っている上で職種を少し変える、など業界・職種については少しナナメに変える転職が多くなります。

たとえば、個人向け営業職から法人向け営業職への転職、求人広告からセールスプロモーションなど経験を活かしながら別の業種・職種へチャレンジするなどです。

そして、面接など選考の中では、もちろん企業は自社で活躍ができそうかという観点で選考をしますが、20代後半の中途採用の場合は「専門性」や「知識」よりも、「仕事の進め方」「コミュニケーションの取り方」「仕事に対するスタンス」といった点が重視されます

同じ「コミュニケーション能力」であったとしても、「初対面の人との関係構築」「わかりにくいことを論理立てて伝える」など、求人によって求められるものは変わるので、自分の強みや特徴に合った求人を目指すことが大切です

30代以降は即戦力が求められるため、未経験転職の難易度が上がる

30代に入ると、業界・職種の大きな枠は変わらず、事業フェーズなどステージの違う企業や仕事の進め方の違う企業など、転職の目的に合わせて転職先を決めることが多く、年齢を重ねるほど、高い専門性や実績が求められるようになります。

30代では年収やポジションなども上がることもあり、経験・知識を活かして即戦力として活躍することが求められます。
20代の転職活動では、30代では選べない選択肢もあるため、転職を決めていなくても転職活動をしてみてどのような選択肢が自分にあるのかが大切です。
また、20代での転職先で身につく経験やスキルで、30代以降に再度転職する際の選択肢が変わることも。30代以降のキャリアを考え、今できる選択肢を検討しましょう。

異業種転職のメリット・デメリット

異業種への転職をする上で、メリット・デメリットを理解しておくことも大切です。

異業種転職のメリット

異業種転職したことで、「仕事にやりがいを感じるようになり、月曜日が楽しみになった!」「人間関係のストレスから解放され、毎日が充実している!」「無理な働き方ではなくなり、プライベートも充実しはじめた」という方も。

新たな業種・職種にチャレンジしたことで、新しい知識や人とのつながりが生まれ、視野が広がり、学びも増えたという方も多いです。

業種が変わると、社風や働き方も変わるため、ライフステージに合った働き方を選ぶこともでき、働き方の観点でもメリットを感じている人が多いようです。

異業種転職のデメリット

  1. 待遇が下がる
  2. 転職活動において、年収面の提示は基本的に前職での年収が考慮されることが多いですが、「未経験」という理由で、前職よりも低い待遇での内定となることも多いです。

    人気の求人であれば、待遇よりもやりたいことを優先する!という候補者も多いため、待遇が下がる可能性もあります。

    将来的には、上がる可能性なども含めて検討しましょう

  3. 社内ルールやコミュニケーションに違和感
  4. 業種が違うと「当たり前」とされるルールが全く違う、ということもあると思います。

    また、会社が異なれば社内ルールや社風も異なります。仕事の進め方や日常のコミュニケーションで暗黙のルールがあるなど、転職後に戸惑いを感じることがあるかもしれません。

    自分が慣れ親しんだものが全てではなく、業種、会社が異なれば、ルールや社風が異なる可能性があることを覚悟しておくことも大切です。

    まずは新しい環境を受け入れ、より効率的な方法がある場合や改善する必要がありそうなものは、周囲と相談しながら改善の提案をしていくと良いでしょう

  5. 想像と仕事内容が違い、活躍できない
  6. 未経験の職種では、転職活動中や入社前では、なかなかどのような日常を送るかどうかまでイメージができないことがあると思います。

    たとえば、「企画職」と聞いて、自分のアイディアをカタチにできると思っていたが、実際には、社内で利害関係の異なる複数部署と調整や交渉を行い、企画を進めていくことがメインだった、などイメージと違うことも。

    また、転職活動中に仕事内容や大変さを言葉で説明してもらい、理解していたつもりだったが、実際にやってみると思った以上に自分に向いていないということもあります。

    未経験だからこそ、入社後本当にその仕事が自分に合っているか、活躍ができるか判断することが難しいのではないでしょうか。入社前に面接でしっかりすり合わせをする、転職エージェントを利用している場合はエージェントに確認する、など入社後にギャップが起こりにくいよう準備をしておくことが大切です

20代の異業種転職で失敗しないためにやるべき3つのこと

では、20代で異業種転職するときに、失敗しないためにしておくと良いことはなんでしょうか?

過去の自分を振り返る

異業種への転職を考える前に、まず「自分を知ること」「過去の自分を振り返ること」が非常に重要です。

過去の自分を振り返る方法として、自分の得意だったことをより細かく具体的な内容で書き出してみましょう

たとえば、「営業が得意」という広いくくりではなく、「新規のお客様とすぐに仲良くなることが得意」「急な要望でも柔軟に提案することが得意」「しっかりスケジュール管理して、着実に案件を進めることが得意」などより詳細に考えてみましょう。自分の得意なこと、強みを細かい粒度で振り返ることができると、他の業種・職種でもそのまま活かせることが見つかりやすいです。

逆に、これまでやったことのないことや未来のことについて、「自分に向いているか?」「自分は何をしたいか?」と考え始めることは控えましょう。出口がなく、長い自分探しの旅に入ってしまうことが多いからです。

さらに、長く考えた結果「グローバルな仕事がしたい」「クリエイティブな仕事がしたい」というような抽象度の高い希望を抱いたとします。すると、「あれだけの時間をかけて自己分析したのだから、次は絶対にグローバルな仕事でないとやりたくない」とこだわりにとらわれてしまうのです。

そうした結果、最終的に少しでも海外に携われる可能性がある、という理由で転職先を選んでしまい、本当に向いている仕事ではなかった、という可能性も出てきてしまいます。

必ず過去の自分を振り返ってから考えることが大切です

なぜ転職したいのか?なぜ未経験転職したいのか?を明確にさせる

なぜ転職をしたいか、転職の目的を整理しないまま転職活動を始めると、転職先の選択に納得感が持てなかったり、転職をしても入社後になんとなくもやもやが残ったり、後悔をしてしまいます。

転職の目的がはっきりしないため、「裁量権の多い自由な会社」も「落ち着いた社風で教育体制が整っている会社」もそれぞれ魅力的に感じてしまい、本当に自分の理想が叶う会社はどこなのか判断ができなくなってしまうのです。

たとえば、「今の会社では同じことの繰り返しで成長ができなくなってしまった」と感じているのであれば、「売る商品がずっと同じだからかもしれない」「もう少し様々な商品があれば提案の幅が広がるかもしれない」と転職理由を深く見直すことができます。ここまで考えることができたら、「提案できる幅が広い無形商材営業」に挑戦してみよう、と軸を定めることができます。

もちろん、働き方や社風、仕事の進め方の特徴なども転職先を決める上で大切な要素ですが、一番大切なことは転職の目的が叶うことです。転職先に求める条件に優先順位をつけておくことで、入社後も納得感のある転職が可能です

次の会社が決まってから退職する

先に退職をしてしまうと、転職先を検討する中で、「前の会社の環境も悪くなかったな」と思っても戻ることはできません。

また、転職活動をする方のほとんどが、働きながら転職活動をするため、すでに退職しているという点について、「なぜ先に辞めたのか?」と企業に聞かれることもあります。

あまり衝動的に辞めている印象を与えると、自社でも急に退職してしまうのではないかと判断されてしまいます。

そして、離職の期間が長引くと、焦りが生まれます。

収入に関する心配もありますし、離職期間が3か月、半年と長引くと、「退職されてから何をしていたのですか?」と面接の中でも確認が入り、企業にも「他の企業から採用されない人材なのでは」と考えられ、敬遠されてしまいます。

そして転職先を決めなければという焦りから、本来は選ばなかったような企業からの内定に入社を決めてしまい、転職を後悔することもあります。

退職は次の会社が決まってから申し入れましょう。

20代の異業種転職を成功させるための求人選びのポイント

軸に合った転職先を選ぶ

前述したように、転職の目的を整理しないまま転職活動を始めると、せっかく転職をしても入社後に納得がいかず、また転職をしたくなるという可能性が出てきてしまいます。

未経験のことにチャレンジをしなければならない異業種転職は、本当にその仕事が自分に合っているのか、入社後に自分が活躍できるのかの判断が難しくなります。

繰り返しにはなりますが、転職の目的、転職の軸をよく練り、自分の目的・軸に合った求人を選ぶことを常に意識しておくと良いでしょう

未経験を積極的に採用している企業を選ぶ

未経験を積極採用している企業は、未経験の中途採用の教育体制が整っている場合が多いです。

未経験入社者の中でもどのような強みやバックグラウンドの方が活躍しているのか、入社してから活躍までに至ったエピソード、具体的な研修やOJTなどの教育体制が確立されている会社であれば安心できると思います。

企業の中にはあえて、同じ業界の経験者の採用をしない企業や、同じ業界経験者の方が高い採用基準となっている企業もあります。

そういった企業では、中途入社者の意見を受け入れる体制や、多様な入社者がフォローし合って成長できる環境が整っている風土である場合も多いです。

未経験を積極採用する会社のすべてが上記のような会社とは限らないので、いずれにしろ、選考の中で具体的なエピソードを確認しながら入社後のイメージを深めることが大切です

まとめ

いかがでしたでしょうか。

未経験の業界・職種を目指す場合、業界経験、職種経験を活かした転職よりも求人選びなどを難しく感じると思います。

過去の自分を振り返り、転職の目的を明確にすることで、理想が叶う転職を目指しましょう。

自己分析や応募企業の選定は、自分一人では進めにくく、悩むことも多いと思いますが、転職エージェントであれば、あなたに合った企業探しのお手伝いが可能です。

第三者的な視点や企業の視点を踏まえた自己分析のサポートや、過去の入社者の情報などインターネットだけではわからない企業情報をお伝えすることもできます。

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